聡 渡辺
もってこーいコンサート
ようやく2回目の投稿です。
10月10日は、わたくしが参加している長崎交響楽団のコンサートがあるはずの日でした。残念ながらコロナ禍で中止になってしまいましたが、せっかく練習したのでということで(そんな大して練習してないけど)、9日に集まれる人だけ集まって、練習をしたあと、一度通しましょうということで、行ってまいりました。
曲目は、① ショスタコーヴィッチの祝典序曲、② 青天を衝けのオープニングテーマ、③ 海の見える街、④ 長崎夜曲(オーケストラ編曲版)、⑤ ジュラシックパーク、⑥ JIN-仁のテーマ の6曲でした。
① 祝典序曲:学生時代にこんな曲が弾ける人がいるのか?と思った(楽譜が汚いのと、特殊なポジションでやや弾きづらかった)のですが、今回弾いてみると、まぁ何とか弾けるかな?というところでした。楽譜については、あまりに汚いので、今回自分でMuseScore3なるソフトを使って楽譜を作ってしまいました。もともとは14ページくらいあって譜めくりが大変だったのですが、きれいな楽譜に起こしてみると6ページで収まっちゃう。どんだけスカスカなんだこの楽譜はと。
② 青天を衝けは、ご存じ今年の大河ドラマです。そのテーマ曲は(いや基本的に)NHK交響楽団(略してN響)が録音しているのですが、なかなかかっこいいですよね。それを我々長崎交響楽団(略してN響!(嘘、本当は長響))が、演奏させていただきました。本家には遠く及びませんが、何となく、雄大な夢を感じさせる素敵な演奏だったのではないかと思います。
③ 海の見える街 は、魔女の宅急便に出てくる、巨匠久石譲さんが作曲された曲です。これぞ、名曲!素朴でありながら、素敵な街並みを表現しています。久石譲さんの曲は、どれも、「あ、これは久石さんの曲かもしれないな?」と思わせるけれども、そのどれもがオリジナリティーが高く、弾いていても楽しい曲が多いです。一つはテンポ感やリズムが、それぞれの曲で異なっていることが大きいのかもしれませんが、この曲はその中でもとびきり異彩を放っているように思います。最初と最後だけ少しゆっくりでじっくり聴かせますが、中は軽快な音楽が展開されています。ほんとどうしたらこんな音楽が浮かんでくるんだろう、素敵。バイオリン的には難しすぎず、弾きやすい曲でした。
④ 長崎夜曲は妹の結婚式で、母・うちの家族全員、そして今は亡き父とで演奏した曲です。その際は自分が、フルート2本、バイオリン3本、チェロの編成で編曲しました。三女は当初メンバーに入っていなかったのですが、本人が入りたそうにしていたので、スズを持たせて自由にさせていたら、結果スズを鳴らす姿が大うけしてみんなそれしか覚えてない。
2012年夜景サミットin長崎で長崎の夜景が世界新三大夜景に認定された(いや、自分で勝手に言ってるだけだろ)のを記念して、葉加瀬太郎さんが作曲された曲です。少し中華の香りもする素敵な曲でした。二胡とかで弾くとすごい中国な感じが出ていい曲なんです。オーケストラで演奏しても結構素晴らしい曲でした。
⑤ ジュラシックパークは、なんと自分の結婚式の入場曲として使用した曲でした。皆さんご存じのフレーズではなく、前半のゆっくりした部分が、非常に素晴らしい曲です。そのクライマックスに合わせて入場すると、本当に幸せな気持ちになれたのを昨日のことのように思い出します。最初にホルンがB-↑-E-↓-H-↑-Bと演奏しますが、これが難しそうなことこの上ない!いろんな人が演奏してましたけど、みんながみんな苦戦してました。YouTubeでもいろんな演奏を見てましたが、どれも大変そうに演奏していました。当団のホルン奏者の方は、本番(最後の通し)ではばっちり決めてくれていました。上手だなぁ。もう少し軽く演奏できるといいなと思いましたが、まぁ無理なんだろうなと。
⑥ JIN-仁 のテーマに関しては、先週の練習の際に突然指揮者の原先生がこれやろう!って持ってきた曲でした。ドラマでは大沢たかおと綾瀬はるかの織り成す物語が美しく描かれていましたが、そのテーマ曲として先週弾いたときは、「こんな曲だったかな?」と思う程度でしたが、今回演奏してみると、あー、確かにこんな感じの曲だったなーと思いながら演奏させていただきました。
全体を通して、まだまだ熟成不足は否めませんでした。正直練習回数が少なすぎた(コロナ禍で練習が中止になってました)ために、楽団としての完成度が低すぎたというのもあります。しかし何よりも、自分的に不完全燃焼感が満載でした。原因は他のオーケストラの本番がもうすぐあること、また、本番が飛んでしまって中途半端な形での最後となり、やる気が出なかったことです。
次回5月か6月の演奏会ではメインプログラムがチャイコフスキーの交響曲5番ということで、これまたあまりやる気のでるプログラムではありませんが、これまでの自分の演奏がかなり適当だったなという反省があるので、どこまで自分が煮詰めることができるか?をしっかり突き詰めて演奏できればと思っています。
また、本番が近くなって、コロナがそんなに流行ってなかったらチケット販売に力を入れていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。